福田匠磨です。
何をよりどころにしてAIにまつわる経営判断をしていけばいいのだろう?
そんな迷える企業経営者の皆さんの頼れる、信じられるパートナーになりたい。この思いをここのコラムにぶつけていきますので、どうぞ、これからどうぞよろしくお願いします。
AIごり押し勢ではないですが
「AIを使った新サービスを開発!」
「AIで検品時間を30%短縮!」
こんなニュースが無数に飛び交い世間を賑わす中で、あえて「我が社は当分のあいだAIの導入を見送る」という経営判断をしている企業も多いかもしれません。
私は、AIの導入や活用をおすすめする立場ですし、AIが人々の様々な課題を解決し、世界を豊かにすることを心から信じています。
ですが、いわゆる「AIごり押し勢」ではありません。むしろ、AI導入は常に慎重であるべきだという立場です。
「とりあえずAI」「人工知能ありき」の安易な導入は、むしろ御社の貴重な経営資源の無駄遣いとなるだけでなく、AIへの失望や過小評価の原因となります。
AIは高度な知能を持ちますので、かなり人間味を感じさせる振る舞いを見せるときがありますが、しょせん道具でしかありません。
使い方によって、賢くもなり、バカにもなります。
「賢いAIがある」
より、
「AIを賢く使う人がいる」
ということです。
ですので、AIを賢く使う人になるために、どうかAIの導入は慎重にお願いします。
AI導入はまだ早いのか?
すでにAIの導入や活用によって、さまざまな業務コストの削減を実現している企業があるのも事実です。
私の元にも、日々、さまざまな成功事例が集まってきます。
このコラムを書いている2024年10月の時点でも、おそらくAIはかなり実用的と言える段階に入っています。
特に定型業務の削減とAIは相性がよく、人手不足の時代の差し迫ったコスト削減へのプレッシャーをお感じの経営トップの皆さんには、真剣にAI導入を検討することをお勧めします。
AI活用のイメージが湧かない人は、活用法を自動的に提案してくれる弊社の「提案生成AIまーれくん」を使ってみてください。
もちろん福田に相談していただいても結構です。AI人材教育、AI活用研修などもご相談ください。
生成AIにはデータ活用が大切
もう一つ知っていただきたいことがあります。
正しいAIの開発(御社向けカスタマイズ)や導入は、データ活用とセットで語られるべきで、これはデータサイエンティストの視点からも強く主張したいところです。
たとえば、ユーザー(使う人)が求めていない機能を付けるといった独りよがりな開発は、むしろユーザーの気持ちを遠ざけます。
データの中から問題解決のキーとなる事実を見つけ、そこにAIの能力をぶつけていく、そんな感覚です。
御社の個性、強みを発見したり、生かしたりするためには、データ活用が不可欠です。データは客観的に正しく分析すると、さまざまなヒントを与えてくれます。
汎用性がある生成AIは単に類推マシンですので、意外なアイデアは出してくれますが、御社のことを知りません。ですので、AIが御社のことを知るために、データを与えてあげる必要があります。
そうすることで個性、強みのわかるAI、つまり、御社に成果をもたらしてくれるAIになります。
業務を分解するところから取り組もう
私が過去に携わったプロジェクトのクライアント企業様をはじめ、AI導入に取り組み始めた企業様から飛び出すコメントとして多いのは、
「自社の業務を見直すきっかけになった」
「業務プロセスにこんなにもムダがあったと気づかされた」
というものです。
AIの開発の第一歩は「反省」です。
この反省という言葉には、良いところも悪いところも客観的に見つめ直す、というポジティブな意味も含まれます。
どんなAIを開発し、現状のどこに導入すれば、この賢い道具を一番賢く使えて、御社の業績に貢献できるのか、ということを真剣に練ることが大切です。
日々の業務に手一杯で、多くの企業がついつい後回しにしてしまうこのあたりの作業は、データオタクである私が嬉々として取り組んでいる分野です。
まとめ
まとめると、今回は、これらを判断基準にしてください、というお話でした。
1.AIはすでに実用段階(使う側のノウハウが未熟なため、AIもバカになる)
2.発展途上の生成AIを御社にいち早く導入・活用するためには、データ活用とセットで考える
3.AI導入は、自社を振り返り、業務を分解するところから取り組む
AI導入を迷う経営者が判断基準を持つためのヒントをこれからも発信していきます。
以上、「AIマイルドごり押し勢」の福田からの提案でした。
生成AI開発、導入のご相談もお待ちしています!