福田匠磨です。
人材獲得は順調ですか?組織の省力化は進められていますか?
今日は、AI導入と採用、人材確保について考えていきましょう。
表面的なAI導入、つまりAIを導入したふりだけするような浅いAI導入では、採用や人材定着に逆効果になる可能性についても解説します。
AIの導入は御社の採用成功への武器になるかもしれないことがわかっていただけると思います。
「AIを導入している企業」の落とし穴
最近、こんな声を就活生から聞きました。
「AIを導入していると言っていた企業に行ってみたら、ただのRPAでした」
「面接官がAIをわかっていない気がして志望度が下がった」
じつは、若い世代は、多くの経営者が想像する以上にAI(生成AI)に詳しいのです。
そのため表面的な導入や、導入したふりは、むしろマイナスの印象を与えかねません。
私は、AIの導入支援や人材教育を手がけています。その立場の私が「AIの導入は慎重に」と言うと、意外に思われることがあります。
ですが「安易なAIの導入は人材の確保、定着にマイナスの影響を与えかねない」ということも伝えていく責任があると思っています。
パソコンが最新のツールだった、あの頃
たとえばパソコンが普及し始めた頃のことを覚えていらっしゃいますか?
パソコンをいち早く導入している企業は、おそらく先進的に見えたはずです。また、そういう先進的な機器を導入していることを理由に入社を希望する若者は多かったはずです。そこで働いている自分の姿を想像して、憧れを抱いた人も多いのではないでしょうか。
そして、入社してみると、パソコンは誰にも活用されずほこりを被っているだけ、という事実を知り、失望する。
今、AIはあのころのパソコンと同じような位置づけにあります。
ただし、当時と大きく違うのは、若い世代のリテラシー(知識や理解力)の高さです。
彼らは、本気でAIに取り組んでいる企業かどうかを、驚くほど正確に見分けます。
そして、成長志向の若者の多くが、まともなAI導入・活用を学べる企業を志望するでしょう。
なぜAI導入企業に人材が集まるのか
本質的にAIを導入している企業には、優秀な人材が集まる傾向があります。
その理由は明確です。
- 成長機会の約束
最新技術に触れて学べる環境がある。机上の学問だけではく、実際に現場でのリアルな活用事例を吸収できる。 - 経営判断への信頼
AIという新しい技術への投資は、経営者が未来を見ている証拠。データに基づく意思決定を重視する姿勢が感じられる。 - 組織文化への期待
イノベーションを受け入れる柔軟さがある。従来の仕事のやり方を変える意思がある。若手の意見も積極的に採用される可能性が高い。
本質的なAI導入とは何か
私は、データサイエンティストでもあります。そのため、クライアント企業様のAI導入支援において、必ずデータ分析からスタートします。
なぜなら、データこそが、御社の現実を映し出す「鏡」だからです。
どの業務にAIを導入すべきか。
どんな効果が期待できるのか。
社員の働き方はどう変わるのか。
これらは、データを深く分析することで、初めて見えてくる答えなのです。
そして、正しいデータ活用とセットになったときに生成AIは真価を発揮します。そうすることで、組織のメンバー、つまり御社の社員がAIの有効性を実感でき、御社は「AIが普通に活用されている組織」への生まれ変わることができます。
このことは優秀な学生をはじめとする若者たちの入社意欲を高め、定着率も向上するでしょう。
彼ら、彼女らと一緒にさらにAI活用を進めることもできるでしょう。
まとめ
今回のポイントは以下の3つです。
- AI導入は、採用競争での重要な差別化要因に
- 表面的なAI導入は逆効果、本質的な取り組みが必須
- データ分析に基づく戦略的なAI導入が成功の鍵
AI導入と人材確保、この2つの課題に向き合う経営者の皆様の心強いパートナーとして、実践的なアドバイスを今後も発信していきます。
そして、データ分析に基づくAI戦略の策定から、実際の導入支援まで、経営者の皆様の想いに寄り添ったサポートします。
以上、技術とビジネスの両面を理解する専門家、福田からの提案でした。
AI開発から戦略相談、データ分析、AI教育研修のご相談、ご依頼もお待ちしております!